As Trump Pushes International Students Away, Asian Schools Scoop Them Up
フィリピン出身で微生物学を専攻するジェス・コンセプシオンさん(24)にとって、米国の大学で博士号を取得することは夢だった。彼に高等教育を指導した恩師の大半は、米国で学んで研究にも従事したことがあり、彼も同じ道を歩むことを望んでいた。
しかし、米国がトランプ政権の方針で、留学のためのビザ面接を今春の申請最盛期に一時停止する措置を講じ始め、政治的な発言を理由に留学生を強制送還させると脅しをかけるようになり、学術研究費の削減にも踏み切ったことを受けて、コンセプシオンさんは速やかに計画を変更した。博士課程の出願には手続きに数年間を要し、大学ごとに対応する必要もあり、彼はスイスかシンガポールでの研究を目指すことにした。
「状況の不透明さゆえに私は進もうと考えた道を思い止まり、別の国を選んだ」とコンセプシオンさん。「(米国の)入国管理政策は制限がかなり厳しく、私は地球の反対側にいる。そんな遠くにいながら、あのように不安定な状況で過ごすのは、私にとって健全なことではない」
世界中の若者が同様の苦境に直面している。国連によると、2022年に母国を離れて外国で学んだ人は690万人だった。米国で学ぶ留学生が長年にわたって最も多く、23~24年度には110万人だった。
- 【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」
トランプ政権の動きを見て取って、行き先を米国から変える留学生も出てきています。そういう学生がさらに増えるのか。まだ分からないが、その兆候はたくさんある、とNYTは報じています。
米国の学校で学ばないことを…